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りくぼーの日記

近況、雑談、その他諸々を適当に綴っていきます

Illmatic / Nas

Illmatic

 

曲目リスト

1. The Genesis
2. N.Y. State Of Mind
3. Life's A Bitch feat. AZ
4. The World Is Yours
5. Halftime
6. Memory Lane(Sittin' In Da Park)
7. One Love
8. One Time 4 Your Mind
9. Represent
10. It Ain't Hard To Tell

評価:★★★★★★★★★☆

HIP-HOP界のレジェンドラッパーの1人であるNasの1stアルバム。
1994年4月19日発売。

西海岸のギャングスタイズムに飲み込まれそうになった東海岸が撃ち込んだ核弾頭がこの1枚。
様々な雑誌で高い評価を受け、ヒップホップとしては最高峰の評価である5本マイクまで立てられてしまいました。
トラックメイカー布陣はDJ PremierQ-TIPPETE ROCK、L.E.S、Large Profeccer。東海岸の本気が見えます。

学校を8年生で退学し、ドラッグの売人としてストリートを見てきたNasが西海岸に対抗して、編み出した手段は至ってシンプル。

「今まで自分が体験してきたストリートの光景から浮かんだリリックをラップする」

これだけ。
リアルにこだわるラッパーは数多くいますが、Nasもその1人である訳です。

内容はというと、シンプルなループトラックの上にシンプルにラップを乗せる、基本に忠実に作られた内容。
しかしNasの淡々とした、だけど鋭いラップは、そのループトラックとの相性がよく、あくまで主役はNasのラップであるということが痛感できます。

M-1「The Genesis」~M-5「Halftime」までの前半5曲は全て名曲と言っていい出来映えです。
M-1「The Genesis」はイントロ的な役割ですが、最初NYの地下鉄の音からもうNYの空気を感じられること間違いなし。
M-2「N.Y. State Of Mind」とM-5「Halftime」は蹴っていくようにライミングしてラップを乗せていくNasのラップがとても聴いてて気持ちいいですし、
M-3「Life's A Bitch」、M-4「The World Is Yours」はメロウなトラックですが、前者はNasのリリシストぶり、後者はコーラスのHookと繊細なピアノが何とも言えません。無論Nasのラップもキレキレ。

後半ではトラック的には
M-6「Memory Lane(Sittin' In Da Park)」がMVP。ワンループごとに繋がりを見せるサンプリングの仕方は職人技。
M-10「It Ain't Hard To Tell」もMichael Jacksonの「Human Nature」という大ネタ使いで聴く価値あり。こういう大ネタ使いもラッパーによって全く違う曲になるから楽しい。

全世界で絶賛を受けているのも納得できる内容ですね。HIP-HOP好きならマスト…というかHIP-HOP好きで聴いてない人間の方が少数派でしょうね。個人的にはHIP-HOPを余り聴かない人にお薦めしたい1枚。この作品から入っていって様々なラッパーに手を伸ばして行くといい感じにHIP-HOPの世界に入れるのでは。

ただ、この作品以降のNasのアルバムは酷評が目立つんですよね。Nasの最もいいアルバムであり、最もNas本人を苦しめたアルバムでもある、ということでしょうか。その判定は他のアルバムを聴いてから下しましょう。

M-4「The World Is Yours」のPV。

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